ビジョンと活動目的
本プログラムにより、
■高校生にとっては、起業家の人生や働き方、技術を学ぶ事ができ、また、
社会や経営の疑似体験を通じて、本当に自分がやりたいことを探すきっかけとできる。
また、本プログラムに参加する高校生には、以下の様な効果を期待しています。
~起業家との協働、プログラムを通じて~
①起業家(仕事≒生き様)との協働により、多様な人生、働き方、情熱や価値観に触れる事が出来る。
②起業家のサポートにより、現場レベルでの経営学を学ぶことが出来る。
~イベントへの出店を通じて~
③現場レベルでの疑似体験(成功体験だけでなく、失敗体験も含む)が出来る。
④イベントを通じて、多世代間の交流が出来る(子ども、学生同士、現役世代、シニア)。
上記を通じて、
“本当に「自分がやりたいこと」や「自分がなりたい姿」を探すことができる”
また、本プログラムは上記の主目的に加え、以下2点の副次的目的があります。
■起業家にとっては、20-30年後の消費リーダー世代となる高校生と協働することができるので、
新商品のアイデアや、将来を見据えた事業展開の検討に役立ちます。
■街にとっては、マルシェイベントなどを 「多世代交流」の場とするきっかけづくりになり、
且つ、地元の地域社会を支えてくれる「将来世代の育成」に貢献するプロジェクトとなります。
上記の様に、本プログラムは、高校生には夢を、起業家にはアイデアを、街には多世代交流を
創造する事を目的とした、WIN×WIN×WINの複合目的型プロジェクトです。
プロジェクト設立の背景
1)現在の若者・高校生に対する課題認識
「自分に価値が無い!」と思っている高校生の比率は「65%」。今、自己肯定感が持てず、
将来の夢を描けない若者が増えていると聞きます。しかしながら今後、少子高齢化社会の到来で
働き手も激減する中、彼らには、この日本を支える基盤人材として、「社会で必要とされること」と
「自分でやりたいこと」をしっかりと繋げながら、社会で活躍して頂きたいと思います。
そして、その「やりたいこと」というものは、自分自身の原体験から生まれるものです。
だからこそ、高校生の皆さんには、学生のうちに、より多くの体験をして欲しいと考えます。
→高校生たちが起業家との交流を通じ、社会や経営を学びながら、
「自分のやりたいこと」を探せる仕組みをつくれないだろうか?
2)ベンチャー経営者としての課題認識
2014年末にKOILで開催された高校生向け起業家講座「Dream School(トーマツベンチャー
サポート主催)」で運営事務局代表の渡辺が講演させて頂いた時の出来事です。
「起業家の人生ストーリーを聞くことにより、高校生たちが自身の人生のヒントや学びを得る。」
という目的の講座でしたが、逆に彼らがワークショップ中に発言した数々の言葉
(アプリやゲームの事など)に、代表の渡辺はついていけませんでした。
その体験を通じて、ひょっとしたら「自分たち(起業家)こそが、彼らから学び、ヒントを
得るべきではないだろうか?」「そうしなければ、20年後、30年後に消費リーダー世代となる
彼らのマーケットから退場せざるを得ない状況になり得る。」という危機感を抱きました。
→KOILでビジネスを創造するベンチャー起業家と、
高校生たちの定期的な情報交換の場がつくれないだろうか?
3)まち(柏の葉)とマルシェイベントに対する課題認識
「柏の葉」というまちを創っていくうえで、一番大切なソフト部分の要素は「コミュニティ」です。
そして、まちのクラブ活動をはじめとして、数多くある柏の葉のコミュニティをまとめていく上で、
最も適した機会はマルシェイベントでは無いかと考えています。マルシェイベントは、
このまちで暮らす多様な人々・団体がコミュニケーションをとる場であり、日々の活動の見本市であり、
柏の葉が世界に発信するための「機会」であり「手段」です。そういった観点でいえば、もっと多世代が
交流できる場にするべきですが、現在は商業を目的とした現役世代の参加率が高く、シニアや
若者・学生の参加が限定的です。
→高校生たちがマルシェイベントに出店する事により、
マルシェイベントの場を「多世代交流」の場と出来ないだろうか?
本プログラムは、上記3つの課題認識があり、それに危機感を抱いた代表・渡辺が発起人となり、
賛同した運営事務局・筒井氏と共に立ち上げた現場共創型、未来創造型の新しいチャレンジです。
今後、本取組をより充実したものとする為に、皆様のご協力をお願い申し上げます。